KC・・・
KC。
どこで何をしてる?
ちゃんと雨宿りしてる?
ちゃんと食べてる?
「なんね、こがんとこにおったとね~」
裏口を開けるたび、そう言いたい衝動にかられるよ。
そう言ってみんなで泣き笑いして、あの時は本当に心配したよねーって話せたらどんなに嬉しいか。
お姉ちゃんたちだけじゃなくて、お母さんの友達もすごくすごく心配しているんだよ。
お母さんは、みんなに「猫の神様」って呼ばれているのに、どうして見つけてあげられないんだろう。
KC、ごめんね。
もうよかろ?
もう帰ってきてくれてもよかろ?
お母さんはもう十分苦しんだし、涙もいっぱい流したよ。
お母さんやみんなの声が届いているなら、お願いだからもう帰ってきて。
KC、優しいKC、帰ってきて。
KC、KC、KC・・・
もういいよね?
神様、お願い。
お願いだから、KCに会わせて下さい。
私の元にKCを返して下さい。
私が何をしたから、KCを奪うんですか?
KC、早く帰ってきて。
帰ってきたらいっぱい抱っこしてやるけん・・・